近年、外壁塗装に用いる塗料の性能が格段に上がっていることをご存じでしょうか。
塗料の中には、住宅を守る保護機能だけでなく、さまざまな付加機能のついた塗料も登場しています。
そこで今回は、防水機能を持つ塗料について詳しく解説します。
外壁塗装をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

□防水塗料とは

「塗料の防水機能」と言われても、あまりイメージできない方もいらっしゃると思います。
そこでここからは、防水塗料の必要性やメカニズムについてご説明します。

 

＊防水機能の必要性

そもそも、なぜ外壁塗装に防水機能が必要なのでしょうか。

その理由は、住宅が劣化する一番の原因として、「浸水」が挙げられるからです。
水が住宅に侵入すると、住宅の内部でカビの繁殖や柱の腐敗が進み、目に見えない箇所から劣化していきます。
そのため、住宅の寿命を長くするためには水の侵入を防がなければなりません。
防水機能のある塗料を外壁塗装に使用すれば、たとえ外壁にひび割れが起きたとしても水の浸入を防げます。

 

＊防水の機能のメカニズム

防水塗料は、塗膜が他の塗料と比べて2倍～6倍の伸縮性を持ちます。
従来の塗料であればひび割れによって塗膜も割れてしまいますが、防水塗料の場合は伸縮性が働くため、塗膜が割れません。
ひび割れの部分をしっかりカバーできるので、水の侵入を防げるのです。

 

□防水塗料に適している外壁材とは？

どれだけ防水塗料の性能が良くても、全ての外壁にこの塗料を使用して良いわけではありません。
窯業系サイディングのように、防水塗料と相性の悪い外壁材も存在します。
ここでは、防水塗料に適している外壁材を2つご紹介します。

1つ目は、モルタル壁です。

モルタル壁は、乾燥時にひび割れが起こりやすい壁材です。
そのため、防水塗料を使用しなければひび割れから水が侵入してしまい、住宅の寿命が縮まる可能性があります。
防水塗料で塗装しておくことで、たとえ外壁にひびが入っても、雨水などの侵入を守れます。

2つ目は、コンクリート壁です。

コンクリート壁も防水性能が低い外壁材です。
水にさらされて劣化してしまうと、表面が剥がれたり、浸食した水が内部の鉄骨をサビさせたりする場合もあります。
劣化を防ぐためには、防水性能の高い塗料で塗装する必要があります。

 

□まとめ

今回は、防水塗料の必要性やそのメカニズム、適している外壁材についてご紹介しました。
防水塗料が適している外壁材の住宅にお住まいの方は、防水塗料を用いた塗装を検討してみてはいかがでしょうか。
外壁塗装について何か気になる点がございましたら、いつでも当社へご相談ください。